予備校講師歴15年。集団指導の限界を感じています。  「私→多数の生徒A、B、Cなど」をやめて、「私→生徒A→生徒B」という伝言ゲームのようなことをしています。  この方法だと、生徒Aは、確実に伸びます。「教えられる側」から「説明する側」に転換するのです。  例えとしては、中学・高校の部活で「教えられる側の1年生」と「教える側の2年生」では、実力の伸び方が違うのと同です(2年生は、自動的に教える側に回ります)。  この方法の、欠点としては、受験生(浪人生、高3生)同士で、このシステムをとると、生徒B役が不足するのです。  ここ数年、受験生同士で「私→生徒A→生徒B」をしていたのですが、先日、偶然、「生徒Aに高3生」を「生徒Bに高2生」をすると、実によかったです。「高2生」にしてみれば、無料で、大学受験の家庭教師をしてもらう、という形になります。

2008年07月14日

異業種交流会についての記事(佐藤優)

 以前、東洋経済に、元外務省の佐藤優さんが、書かれていた記事で、参考になりました。

 以下、その記事の要約です。

 人脈構築において、異業種交流会や異業種勉強会がよく行われている。その目的は情報入手と人脈拡大である。若いがっついたビジネスパーソンで、このような交流会や勉強会に五つ以上も参加している事例をときどき見かけるが、仕事につながる成果はまず得られない。
   (中略)
  筆者の場合、エリツィン大統領が会長を務める「クレムリン・クラブ」が行うレセプションや、夕食会に顔を出していた。政界、財界、軍部、アカデミズムの第一線で活躍する人々がそこにはいた。閉ざされたサークルなので、お互いに助け合おうとする気運が強く、この異業種交流会に参加したことは、とても役に立った。
    (中略)
 結論から言うと、異業種交流会は自分より人脈や情報を持っている人が交流会に参加していなくては、意味がない。筆者の経験では、「その道の第一人者」であるとか「官庁や第一線で最重要戦力となっている人」は、本業で忙しく、たとえ参加しても情報を吸い取られるばかりで頼み事をされることも多い。これでは、収支尻がマイナスになってしまうので異業種交流会にはなかなか参加しない。
 そもそも社交クラブやサロンの伝統がない日本では、異業種交流会はなかなか根付かないのだと思う。むしろ大学や高校の同窓のほうが、欧米の社交クラブやサロンに近い雰囲気がある。学生時代のネットワークを活用して異業種交流を行ったほうが仕事の成果につながりやすい。
   (中略)
  本当に優れた異業種交流会は、初めから「ロシアのエネルギー事情に関する勉強会」など具体的テーマが決まっていて、多方面の有識者や実務家から5~10回程度、話を聞いたところで会自体を解散する。会の維持を目的としない異業種勉強会は事柄(テーマ)そのものに関心があるので、筆者の過去の経験からしても出席して有益であった。




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Posted by けんけんパパ at 09:37│Comments(0)勉強会・交流会
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